根尾谷淡墨桜の概要
根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)は岐阜県本巣市の根尾谷・淡墨公園に立つ孤高の一本桜。樹高は17.3m、幹周りは9.4mに及ぶ大木のエドヒガンで、樹齢は1,500年を超えているとされる。(継体天皇がお手植えになられたという伝承も持つ。)
その花は蕾の時点では薄いピンク色をしているが、満開になると白色になり、そして散り際には淡い墨色へと変化する。「淡墨桜」という名称はこの散り際の花の色に由来しており、またその苗木を受け継いだ「子孫樹」の淡墨桜が全国各地に存在している。
なお根尾谷淡墨桜は大正時代には国の天然記念物に指定されており、福島県の三春滝桜、山梨県の山高神代桜と共に「日本三大桜」の一つに数えられている。(加えて埼玉県の石戸蒲ザクラ、静岡県の狩宿の下馬ザクラと共に「日本五大桜」とも。)言うまでもなく、岐阜県下においては最も注目を集める桜となっている。
根尾谷淡墨桜のライトアップ
根尾谷淡墨桜を見る際は向かって東側に立つことになるので、日中に訪れる場合は太陽が東側に来る午前中の方が望ましい。ただ午後であっても、日没後に行われるライトアップの時間帯に訪れれば日中とはまた違った素晴らしい景色を味わうことができる。
白いライトに照らされて闇夜に浮かび上がった巨大な一本桜の姿はとても幻想的で、さすが日本三大桜のライトアップと言うべき雄大な光景を目にすることができる。また桜の周囲はかなり広々としており、かつ岐阜県内でも郊外に位置しているためか観光客もそれ程多くないので、ゆったりと花見を楽しめる夜桜スポットとなっている。
桜ライトアップ期間と見頃時期
【ライトアップ期間】例年3月下旬〜4月末頃
※具体的な日程は毎年変わるので本巣市のホームページ等を確認してください
【見頃時期】毎年3月下旬〜4月上旬頃
※その年の気候状況により時期は前後します
※夜間ライトアップ中はライトアップの照明効果により見頃前(5分咲き程度)であっても十分楽しめます
桜ライトアップ時間と料金
【ライトアップ時間】午後6時40分から9時まで
※公共交通機関で向かう場合、最寄り駅である樽見鉄道樽見駅発の最終電車には間に合うが、念のため帰りの時刻には注意してください
【料金】無料
根尾谷淡墨桜へのアクセス
樽見鉄道「樽見駅」下車徒歩約15分